驚いた。



瑞季が俺に一目惚れをしていたなんて。




「…いつから…?」



「入学した時から。」




…そんなに前から…?




そんな気持ちが顔に出てたんだと思う。



瑞季は


うん、そんなに前から。


とまるで俺の心の声が聞こえているかのように話す。




「だから同じ学科で学部で、しかもサークルまで一緒って知った時、凄く嬉しかった。」




フフッと幸せそうに瑞季が笑う。



その笑顔はとても輝いていた。




「しかも、粘り強く話し掛けて名前を覚えてもらって。」



「…、」



「その後から体を重ねるようになったけど、すっごく嬉しかった…。」




……多分、真面目な話をしてなかったら俺は瑞季を押し倒していたと思う。



だって、瑞季がこんなにも




「渉と一緒に住んでる半年間の方がもっと楽しくて幸せだったけどね。」




幸せそうに微笑むから…――