どうしょうもねぇくれぇ、好き。






「遠藤、悪いんだぁ。」



「お前もだろ。」




こっそりサークルの飲み会を抜けてきた俺にくっつきながらキャハハハ笑う遠藤の頭をコツンッと小突く。




「痛い~。」



「お前、酔ってるだろ。」




さっきからフラフラとおぼつかない足取りで歩く遠藤の体を支えながら歩く。




「酔ってない酔ってる~。」



「どっちだよ。」




頭までハッキリしなくなったか、とまた小さくため息をつく。



「ため息しちゃダメ~。」




ため息はちゃんと聞こえてるのか、お前は。



このままじゃ、コイツを連れて何処かの店に連れていくのは難しいな。




「俺の家でお前、休め。」



「遠藤も一緒に休む?」



「あ~、休む休む。」



「それなら休む~。」




ニヘヘッと笑う遠藤に


コイツ、今日の事覚えて無かったら容赦しねぇ


と悪態をつく。



今夜は、コイツの看病で眠れそうにねぇな。