「あ」 ひょこっと壁から何かが突き出ているなぁ…と思いながら見つめてみた。 その正体は、先生だった。 大好きな先生。 隣のクラスの窓から首を出してあたし達を見ていた。 やっと見つけた……。 すぐ側にいたんじゃんか。 「こら、博恵ー!!おまえばれてるぞー?」 「うるっさいなぁー!!」 博恵を指差す先生に向かって、お得意の睨みつけるを博恵はお返ししている。 これからも こんな毎日が続けばいいのに。 先生の笑顔を見ていたいよ。 先生の声を聞いていたいよ。