……もう 変態にでも何にでもなってやろうじゃないか。 …あたし、 この画鋲をお守りにする。 宝物だ。 今日を忘れない。 絶対に。 先生は、あたしが校門を出ようとした時に 「お疲れ様」 と声をかけてきた。 隣にいた博恵は、「なんのこと?」と顔に書いてあった。 そうだよ、 あたしと先生しか知らないんだもん。 誰にも言わないよ。 口に出したら、思い出に変わってしまいそうだから。 本当に、 リアルに、 あたしと先生はちょっとの間ふたりで過ごしていたんだから。 お守りも、もらったんだよ。