生意気悪魔

学費はかからないからいいとして、問題は食費だ。

Sランクのクラスになると、国から少しだけお金が送られる。

でもそれも月に八千円程だ。

それで二人ぶんの食費一ヵ月分だなんて足りるはずがない…

「ケイトはもうキャットフードでいいかな?」

「あっははは!それ傑作!いいんじゃね?アイツ猫だし」

十伍は自分の太ももをたたいて爆笑した。

「ふざけんなよ!?俺は絶対食わねーからな!」

ケイトの怒った声がどこからか聞こえてきた。

「ここだよここ!」

またケイトの声が聞こえたかと思うと、十伍の頭の上に何かが落ちてきた。

「いてっ?」

ドスンと鈍い音をたてて、木の上からケイトが飛び降りてきたのだ。

「俺は猫の餌なんか食わねぇ!」

シャーと威嚇しているケイトの姿は猫そのもの。

その姿でそんなこといわれても…

笑いを堪えるほうが大変だって

「なに笑ってんだよ!?」

怒り続けるケイトの頭を人差し指でツンとつつくとシャーとまた威嚇された。

「とりあえず頭から降りろ!猫のくせに!」

十伍は頭をブンブンとふってケイトを振り落とそうとした。

「ちょっと待って、今退けるから」

私がケイトを抱きかかえるとなぜかケイトが十伍にドヤ顔をした。

それを見て十伍はまた怒りだして私からケイトを奪い取った。