生意気悪魔

「あんたが悪いのになに偉そうにしてるわけ?昼食も抜きにしてほしい?」

私の力強い言葉にケイトは少しすねたのか黙り込んだ。

「ごめんね十伍。じゃあお言葉に甘えて手伝ってもらうことにしようかな」

「おうよ!」

十伍は嬉しそうに胸をぽんと叩いた。

「俺だって人の姿だったら手伝えるっつーの…」

ケイトがぼそぼそと何かを言っていたが、私は気にしないことにした。





買い物に行くために家を出て階段を呼び出した。

「お前の家ってめんどくせー作りだよな」

「仕方ないでしょ?こうするしかなかったんだから」

私の家は木の上にある。

だから階段を出さないと木から降りられない。

普段は邪魔だから魔法でしまってある。

木の上に住んでいるのにはちゃんと理由がある。

この木は死んだ親との思い出。

だからこの木から離れないために木の上に住んでいる。

私はあの家に一人で暮らしているのだ。

木から降りると十伍はすたすたと先に歩いていく。

私は私の家の乗った木、【オロジュの樹】をみた。

今でもあの木を見るたびにあの時の記憶がよみがえる。

『ラリア強く生きるんだ。この木を見守り続けるために…』