生意気悪魔

それと同時に強い静電気が起きたみたいにバチッといって、私の肩に触れていた十伍の手に擦り傷のような跡ができた。

「…ってぇ」

右目を閉じて、十伍は自分の怪我した手を見た。

「ラリアに触るなっ!」

ケイトは十伍を強くにらみつけた。

こんなに怒っているケイトを見たのは初めてで、少し呆然としてしまった。

「なにやってんの!あんたなんか今日はずっと猫でいなさい!今日は魔法も禁止!朝ご飯も抜きだからね!【従え!】」

私の言った言葉のとおりにケイトは猫の姿に戻った。

それでもケイトは十伍をあの目でにらみつけていた。

朝食を食べ終えて私は町に買い出しに行くことにした。

「大荷物になるだろうし、俺も手伝うよ」

十伍は後片付けを手伝いながら、笑ってそういってくれた。

「でもその手じゃ厳しくない?」

十伍の手にはさっきのあの傷が残っている。

包帯を巻いて少し痛々しい…。

「この程度の傷どうってことねぇよ」

「ふんっ。それならその手折ってやればよかった」

後ろからケイトの声がする。

猫になっても言葉を話せるらしい。

めんどくさい奴だ…