生意気悪魔

私は冷蔵庫も床下の食材庫も全てチェックした。

見つけたのはトマトが一つとりんごが一個、小麦粉が半分だけ…

「調味料まで…それにトマトとりんごと小麦粉で何を作るっていうのよ!?」

私の怒鳴り声にケイトは怯えて私の前から逃げ出した。

「逃げるな!【縛れ!】」

私は近くにあった長いリボンに魔法をかけた。

必死に逃げるケイトの足をリボンがとらえて、あっという間に手足を縛り付け、体の自由を奪った。

「ケーイートーくーん?覚悟はできてるよねぇ?」

「わあぁぁっっ!!ごめんなさいごめんなさい!!」

ケイトは少し震えながら、私に何度も謝った。

それでも私の怒りはおさまらない。

私は杖をくるくると回しながらケイトの顔を覗き込んだ。

「コイツ、なんでラリアの攻撃を避けないんだ?」

十伍は私の肩ごしにケイトの顔を覗き込んだ。

「それは、私の使い魔だからだよ。主人の魔法からはめったな理由がない限り否定しちゃいけないの」

私の答えに十伍は「そういうことかぁ」と納得したようだった。

「で、こいつどうすんだ?」

十伍が私の肩に手をおいて、ケイトを指差した。

その時、ケイトの目付きが一瞬変わった。