生意気悪魔

「なにをどうやったらこんなことができるの…?」

部屋の隅にケイトが猫の姿ですまなそうにちょこんと座っていた。

「にゃ…にゃーん」

控え目に一度鳴いたケイト。

━━にゃーんじゃねぇよ

頭にきた私はケイトの頭を少し足で蹴飛ばした。

バランスを崩し、倒れたケイトは人の姿に戻った。

「…いってぇな!けんなよ、悪いと思ってるって!」

「じゃあもちろん責任持って片付けてくれるよね?」

私の言葉にケイトは「えー」と文句を言ったが、しぶしぶ片付けを始めた。

リビングを見回すと、十伍の姿はなかった。

私の機嫌が悪いから帰ったのかな?

そんなことを思っていると玄関の扉が大きな音を立てて開き、十伍が入ってきた。

「ラリアー!メシ持ってきたー」

嬉しそうに大きな声で私を呼ぶ十伍のもとに行くと、十伍の腕の中にはパンや果物、卵がたくさん入ったかごがあった。

「いきなり何で!?」

「そいつが腹へったってうるさいから」

十伍はおとなしく部屋の片付けをしているケイトをあごでさした。

「それに、お前の家の食材。全部そいつがダメにしたから必要だと思って」

「…食材を全部?」

ケイトを見るとケイトの顔が青ざめていくのがわかった。