生意気悪魔

「あっぶねーじゃねーか!今の当たったらいてぇぞ?」

「当てるつもりでやったんだバカ使い魔!」

「なんだとこの落ちこぼれ生!」

ケイトも私の上から下りて十伍に殴りかかった。

私の寝室で二人の男の子が殴りあいの喧嘩を始めてしまった。

頭に血が上った私はベットの脇の棚から杖を取り出し、二人に向けた。

「うるっさーい!!二人とも出てって!!【追い出せ!】」

呪文を唱えると、二人は部屋の外に弾き飛ばされた。

「ちょ…ラリアっ!?」

「うるさい!入るな!今から着替えるから!【閉じよ!】」

ガチャンと音を立ててドアが閉まった。

「お前のせいでラリアが怒っちまっただろ?」

「なに勘違いしてんだクソ落ちこぼれ」

ドアの向こうからまだ二人の口喧嘩が聞こえる。

「いい加減にしないと今度はその口魔法でふさぐよ!」

私の怒鳴り声に二人はようやく黙り込んだ。

まったく…私の安眠を邪魔してくれるなんて、いい迷惑だ。





着替えを終えて部屋を出ると、なぜケイトが私に朝食を作れと言った理由がわかった。

キッチンの鍋には意味のわからない緑色の液体。

流しには以前魚であっただろうものの残骸。

ダイニングテーブルには割れた皿の破片が散らばっている。