シ~ン…とした沈黙があたしたち2人の間を少しの間漂っていた。 ガタッ 突然した物音にあたしはビクッと体を震わす。 「なに?」 そんなあたしの動揺に隼人は冷たい視線をあたしに向けてくる。 そして、ハァ~……と小さくため息をつくと椅子から立ち上がった。 「ご馳走さん。俺、もう帰るわ」 「へっ?」 「じゃあな」 それだけ言うと、隼人は今度はちゃんと玄関から帰っていった。 そして、状況についていけていないあたしだけがリビングにポツリと残されたのだった。