一気に顔に熱が集中する。
「ふーん、やっぱり嫉妬したのかぁ。」
ニヤリと笑う先生が、いつも以上にSっぷりの顔をしている。
「ちょ、違いますって!!!断じてしてませんからっ。」
「え…してくれないの?」
そう言って顔を覗きこむ先生がこれまた可愛くて、胸がきゅんとする。
「し、しししして…ない!!」
「ふーん、ほんとに?」
うぅ…上目遣いがまたまた可愛い!!
「し…てない、ってば…。」
敬語を使えなくなる位、ドキドキする。
「なんだ、俺はするんだけどな…。」
「へ?」
「片瀬が誰か他の男に言い寄られてたら、俺めちゃくちゃ嫉妬するよ…。」
「え、えぇ?!!」
何でそんな事照れもしないで言えちゃうの!?
ドキドキが止まらなくなるじゃんか…。
「なぁ片瀬。」
「…い、や。」
「あ?」
「片瀬って…呼ばないで…下さい…。」
先生が沢山優しくて、嬉しい事を言ってくれるから、それに少し甘えてみたくなってしまった。
「ははははっ、お前が言ったんだぞ?片瀬って呼べって。」
「そう、なんですけど…。」
「じゃぁ、言ってみ?」
「え…何をですか?」
「伊緒って呼んでって、可愛く言ってみろよ。」