「スー…スー…」






あたった方を見ると、伊緒が肩にもたれかかってきていた。







…寝てたら甘えれるんだな。






起こさないように髪を撫でてみると、少し笑ったように見えた。






なぁ伊緒。





お前はどうして1人で全て抱え込むんだ?






辛いなら辛い、寂しいなら寂しいと言えばいいだろ?






今回の事だって、もっと俺に気持ちをぶつけてくれば良かったのに。







そうしたら、お前はもっと楽になれたはずだろ?







俺が傷つくと思ったのか?







伊緒、お前は優しすぎるんだよ…。







もっと素直になっていい。






もっと自分の気持ちを吐き出していい。







もっと、周りに頼っていいんだぞ…。