あいつ、大丈夫かな?





1人でちゃんと家まで帰れてるのか?






辛くないのか?熱は下がったのか?








…ったく、めちゃくちゃ心配なんだけど!!







もっと俺に頼ってくれりゃいいのによ。







ご飯にかけられたラップをはずし、卵焼きを1つ口に入れる。







すると、そこからは懐かしい味がした。






お…甘い卵焼きだ。







あいつ、俺の好きな味知ってたのか?







本当は食べるはずじゃなかったが、久々のまともな食事に箸が進む。







そういえば、俺がもっと早く起きてたら、あいつの料理するところ見れたんだな。







うわ、勿体ない事したな。






普段見る事ができない姿を見られた時ってめちゃくちゃ嬉しいんだよなぁ。






やべ、さっきから顔のニヤケが尋常じゃない。







リセットしなければ。







今からは普通の教師になるんだ。








伊緒が作ってくれたご飯を完食し、簡単な用意を済ませて家をでた。