あぁ、先生がこんなに近くにいる。





いつもは近いようであんなに遠い先生が。






それに、今見ている先生は学校の誰も見た事がない、私だけが知る先生。







それが何よりも嬉しく思える。







どうせここまでしてしまったのだから、言ってみてもいいかな、先生が困るって解りきってることを。








「………先生。」







「………なんだよ。」






「いいですよ、して。」






「……は?」






「キス、して下さい。」







「……………。」






きょとん、としてる先生。







そんな先生の反応をみつめる。







そして、もう一回。







「先生と…キス、したい…です。」








いちかばちかの追い打ちをかけてみる。