「ここで、いいです。」
家の近くのコンビニで車をとめた。
『うん。じゃ、気をつけて帰れよ?』
「はい、あの名前とか聞いていいですか?」
なぜか分からないけど、彼の事がなんとなく知りたくなった。
『あぁ、俺は直人(ナオト)よろしくな!君は?』
「はい!アタシは、恋(レン)っていいます。今日は、いろいろとお世話になってありがとうございました。」
『いいよ!気にすんなって。じゃあ、またな?』
彼は、車を走らそうとした。
アタシは、まだ話したくて‥
思わず引き止めてしまった。
「あ、あの!」
『何?』
「あ、また、会ってくれますか?そ、その、お礼とか・・・」
『いいよ!別にぃ。当然の事をしただけだし。それに、その内また会えるぜ?』
彼の意味が理解できなくて、聞き返そうとしたが、すぐに車を走らせ帰っていった。
その内・・
本当にあえるのかな??
期待して、いいのかな。
そんな事を思いながら、アタシは足早に家に向かって帰った。
