『あの人…って?』

なんだか嫌な感じがした。


そりゃ、元々悪魔だったのなら知り合いがいてもおかしくは無いだろう。

でも…何か嫌だ。


「名前は…思い出せないの。銀髪の綺麗な顔した人」

そう言って、アリスが笑う。




僕は、頭の中が真っ白だ。


銀髪の悪魔。




そんなのは
僕が知る限り、大悪魔しかいなかった。