LOVE SONG





準は高校に入ると同時に
茶髪にし、ピアスの穴をあけた。
それが似合って似合って…!


敦には迷惑かけられた。
てか今もかけられてる…。


この前なんかヒドいんだよ!

――――――――



敦とコードについて話してたらなんか巻き髪のかわい子ちゃんが……、

「あ~つ~!今日ね…ねえ、その子誰?」


と言って敦の腕に絡みついてあたしを睨んだ。


「え、去年の文化祭来なかったのか?俺んちバンドのギタリスト兼ボーカル」

クールに彼女と思われるかわい子ちゃんに説明した。


「そんときは敦と付き合ってなかったもん!」


自分が可愛いとでも思ってんのかね、この子は…!

あたしこーゆー女嫌い。


「まあ、いいや。あ、今日電話するからまたねっ!」

そう言ってまた駆けていった。


「華音、お前あいつのこと嫌いだろ…?」

にやけながらあたしの方を見下すようにしてみる敦。