「今日はお一人でも構いません。改めて後日お話できたらと思っています。デビューについてはこちらのDVDに詳しく説明を含ませていただいているので、ご覧ください」
そう言って陣内さんが天井からプロジェクターを引き出してDVDを再生させる。
真っ青な画面から、ぱっと映像が切り替わった。
ようやく涙を引っ込めたあたしが
目にしたのは、とんでもない映像だった。
プロジェクターにうつっているのは、
準と敦と港だったから。
「えーっとー、まずはじめに、そこにいなくてごめん!多分探し回ってくれたと思うんだけどほんとにごめん!」
そんな準からの潔い謝罪と3人のプロジェクター越しの土下座。
「俺が言っていいのかわかんねーけど、俺らはみんな…、華音、お前のことを、とても大事に思っています。そのときそのときの俺の彼女にどんな暴言吐かれようと、俺とバンドやってくれて」
「俺の練習に、苦手な数学のテスト勉強しなくちゃいけないのに、それ投げ出して夜まで付き合ってくれたりして。華音には、感謝してもしきれないくらいだ」
敦の優しいその目も、
コウのちょっと照れた顔も、
わたしの目にはちょっとぼかしがかかっちゃったかな。

