LOVE SONG





13時05分、あたしは1人で応接室のソファに座っている。

目の前にはグラスに汗をかいた麦茶。


ドアが開いて、若い男の人がにこやかに挨拶をした。


「暑いところ御足労いただきありがとうございます。ハピネスレコードの陣内と申します」

自分とあまり年齢が変わらないように見えるのに、対応はとても丁寧でかえってわたしがかしこまってしまった。


「こちらこそ、すいません、全員揃えられなくて…。あたしなりに、努力してみたんです。…でもなんか、うまくいかなくて…」


堪えた涙が溢れ出そうになる。

探すのを協力してくれたみんなに、
ずっとRainbowを応援してくれていたみんなに申し訳なくなったから。


「いえ、全然いいんです。市原さんが責任を感じることではないんです。私の力不足です」


陣内さんの悲しそうな表情が、あたしの胸の奥を余計にざわつかせた。

なんにも悪くなんかない人が
あたしたちのせいでこんなに悲しそうな顔をしている。

それがどうしようもなく辛くて、
思わずうつむいてしまった。