胸の中で不安が大きくなった。 時計は、12時を指していた。 事務所までは30分程度で着く。 あと30分、あの3人と一緒にデビューしたい思いが強まった。 "幼なじみだから"なんて軽い気持ちだけじゃない。 あたしは、あの3人がずっと頑張ってきたのを、間近で見てきた。 その頑張りが報われるのなら、 どんなチャンスでも逃すわけにはいかない。 気持ちが固まる前にあたしの足は、 熱くなったコンクリートを勢いよく蹴飛ばしていた。 首筋を伝う汗など、気にならないくらいに…。