「あんなに憧れって言ってくれてるのに、自分がRainbowであると言えない辛さー」
「敦君とかいたらオーラあるのにねー」
「なに?それってあたしにオーラないって言いたいわけ?」
そりゃ、あたしなんてどこにでもいる普通のJKですよ?
それに比べて敦は
なんか変なオーラでてるけどさあ!
なんか悔しい…!
多分、このときのあたしは、最高に性格が悪かっただろう。
「華音ちゃんは、フレンドリーだからねー」
「それって良いことなの?」
「良いことに決まってんじゃん!敦君はクールだからそれがオーラに繋がってるんだ」
近寄りがたいだけじゃない?
いっつもクールにキメてんだから。
「オーラだけじゃないよ、ミュージシャンは。
華音ちゃんみたいに人を引きつけるような音を出せることがとても魅力なんだ」
そんな音出せる人、早々いないんだよ?
と林さんは付け加えた。

