LOVE SONG





12時から練習って言ったのに。

どうしてこんなにまとまりがないの…。


「てか敦も港もいねーんだよー。だから紫御っちー!」


「あまりもんなら来んな」


「いや、だからそうじゃなくてー」


敦もコウもいない…?

あいつら一体何考えてんのよ。


「…信じらんない」


思わず言葉がこぼれ落ちた。

3人ともサボリだなんて…!


「のんちゃん…?」


「翔君!あいつらなんとかしてよ!デビューかかってんだから!」


これまでに発したことのない低い声がでた。

自分のものとは思えないくらい。


「いくらのんちゃんの頼みでもねー、携帯通じねんだもん」


翔君は少し眉を下げ、
困ったように笑った。


とことん腐ってる、あのチャラ男!