ドアを開けるとそこには
髪をツンツンにした男の人が立っていた。
「…あ、おかえり!」
そう、これがあたしのお兄ちゃん。
市原紫御(イチハラシオン)
うーん、あれだよね、
俗に言うイケメン。
ちっ!
「おい、久々に会ったのに扱いひどくね?
てか、さっきショーに会ったぞ?」
あー、野田兄。
翔君も帰ってたんだー。
ピンポーン♪
またチャイムが鳴る。
そばにいたお兄ちゃんがすぐさま扉を開けた。
「よ!しおーん!」
「黙れ金髪」
「ひ、ひでえ!」
「てか、何の用?」
面白い会話と空気が
2人の間に流れている。
黒髪と金髪。
おもしろい組み合わせ…!
「んー、いやあのさー、
準とかまだ帰ってなくて、鍵とか開いてなくて持ってなくて…」

