♪~♪~♪


…うるさい……。

鳴り響く携帯のサブディスプレイを見ると、“野田準”と表示されていた。

まだ7:00でしょ!?
チャラ男がこんな早起きしてんじゃないわよ!


「なーにー?」


『今日結局誰ん家で練習すんのー?』


「うーん、どこだろ?あたしの家今日お兄ちゃん帰ってくるから無理だよ?」


『俺も兄貴帰ってくるから無理だぜ?』

へー、帰ってくるんだー。

「多分コウか敦の家だと思うよー?また電話するー。じゃ」

ブチッ

あー、眠い。
練習12:00からでしょー?
まだ余裕で寝れるじゃん。
そしてまた布団に潜り込もうとしたとき、携帯が震えだした。

まるでとってくれと言うように。


「あ゙ー、うるさいなあ゙!もう少し寝かせてよ!」

なんなのもう!夏休み初日から7:00起きなんて嫌!

でも携帯の向こう側から聞こえた声はメンバーの誰でもなく聞いたことのない声だった。