「じゃあコウもあたしのこと昔みたいに“のんちゃん”って呼んでみるー?」



ぐわっしゃん、ごぃん。


「あーあ、何やってんのー?」



「華音!おかしなこと言うんじゃねー!」



肘がぶつかり落ちたスティックを拾う。



そんぐらいで焦るかな、
普通…。


ま、そこがコウか…!



「はい、もう1回!」



そういってまた鍵盤に手を添える。