涙を拭いて。



確かに亜恋も憐夏の異変に気づいていた。

いきなり髪を染めたり、
遅刻するようになったり、
ピアスをあけたり…




燐夏と花以はラブラブで有名なカップルとなった。



「昼間から、堂々といちゃつくなよ。」



お昼休憩に、メロンパンを持った
亜恋が燐夏と花以の前に座った。


「亜恋!びっくりした。どうしたの?」


「憐夏は?学校来てないけど。」


「私朝練あったからわからない…
ごめんね。」


「そっか…」


陸上部に所属している燐夏。
相当早く、夏の全国大会に出ることが
決定していた。


「燐夏、全国大会出るんだね。
おめでとう」


「ありがとう。」


「昔は憐夏の方が陸上はまってたのにね。」