「あれ?最近憐夏、一人で帰ってない? 一緒に帰ってるの?」 「一緒に帰ろうって言ってるんだけど 先帰られちゃうの…」 寂しげな表情の燐夏。 「そうなんだ…」 「最近、憐夏何考えてるかわかんない ときあるんだよね」 燐夏がうつむく。 「燐夏がモテるのにイライラしてん だよ。気にすんな。」 「そうかなあ…」 すると廊下の遠くから、燐夏!と よぶ声が聞こえた。 「彼氏さんが呼んでるよ。」 亜恋にじゃあね、と手を振って、声の した方に走っていった燐夏。