涙を拭いて。



「そういうことじゃねぇよ!」


「手出したらどうする?」


亜恋が太一の胸ぐらをつかむ。
175センチの亜恋が173センチの
太一よりすこし大きい。



「ぶっころすよ」


「そんなまじになるなよ。」


亜恋の手を振り払い、はだけたシャツ
をなおす。


するとチャイムがなった。



「ほら、遅刻するぞ。」