涙を拭いて。



「俺も詳しくはしらねぇよ。教室に
いったら、花以が憐夏の様子がおか
しかったっていうから心配になって
見にきたら、憐夏が気分悪そうで、
急に倒れたんだよ。」


「お前ら付き合ってんの?」


「はっ!?」


亜恋が顔を赤く染める。
太一が体温計を憐夏からとる。
熱は38.9度あった。


「もうヤったの?」


「バカ先公!!別に付き合ってねぇよ」


「付き合ってないの?でも、あんだけ
仲良そうだからキスぐらいした
でしょ?」


「そういう関係じゃねぇから!」


「今の高校生って大胆さに欠けるねぇ…」

「うるせぇな。黙ってやることやれよ」