涙を拭いて。



憐夏は保健室に来ていた。


「授業をサボりたいなら帰れ。ベット
は病人用だ。」


保健室の先生。織田太一が言う。


「頭いたい~。」


保健室のベットに寝転がっている憐夏。


「仮病は禁止だよ。」


「仮病じゃないって。」


太一は憐夏が寝ているベットに
腰を掛けた。


「そういえば、お前陸上やってたん
だってな。」