｢・・・あおい？大丈夫？｣
由貴があたしに心配そうに聞く。
｢・・へへへ。あ・・由貴・・実は昨日さ・・・｣
あたしは昨日の事を由貴に話した。
｢康太先輩も・・・今頃気付くなんてねぇ・・まぁ、でも・・・よかったんでしょ？｣
｢・・・それが・・・どうしたらいいかわかんなくて。｣
｢まぁ、そうだよね。いきなり振られて、色々あって、また復縁しようって・・・なかなかできないよね。あおいは・・・康太先輩をまた前みたいに好きになりそう？｣
・・・康太を好きに・・・前みたいに・・・？
｢・・・わかんない｣
｢やっぱり・・まだ永倉州・・・かぁ。｣
｢でもさ、今、元カノが来たってことは、きっと永倉州たちも復縁するんじゃないかなぁ？うーーーん。康太とやり直そうかなぁ・・・前より大事にしてもらえそうだし・・｣
｢あおいがそれでいいなら・・あたしはソレを応援するよ？でも・・・後悔しないでね｣
由貴はそう言うと、自分の席に戻っていった。
・・・結局。一時間目に永倉州は戻ってこなかった。
