別れた二人




久々に立つ康太の左側。






相変わらず背が高くて、見上げないと顔が見れない。






これ以上雨に濡れないように・・と、あたしの方に傘を傾けてくれて、康太の右側はずぶ濡れ。






今のあたしにこういう優しさは・・・どんどん染み入ってくる。






ふと、康太と視線が合うと、照れたようにパッと目を逸らす姿も、前と変わってない。







あたし・・・康太とやり直したらいいんじゃないの・・?






永倉州と擬似カップルした理由も、康太を取り戻したいからだったし。










もう一度、康太の顔を見上げた時。










康太のむこう側に・・・・









視線が止まった。