別れた二人




「あおいと別れて・・・その子と付き合って・・・そしたらあおいも・・・男が出来たみたいで・・・それから・・・俺・・・なんて言うか・・・あおいの良さがわかったって言うか・・・」






「・・え?」






康太は、下げていた視線を上げてあたしの目をしっかりと見て言った。







「・・・俺とやり直してくないか?」








康太があたしに言った事が理解できない。






「え?!?!え?!?!ちょ・・ちょっと待って?彼女は??」






「別れたよ。あおいのことが忘れられないからって・・・お前も・・・あおいも彼氏と別れたんだろ?」






「・・う・・うん。別れたけど・・・ちょっと、急すぎて・・頭ついていけてない」






「・・・今すぐに返事はいいから。ちょっと考えてくれよ・・もう次は絶対にあおいを離さないから・・・それだけはわかって」







そう言うと康太は、「駅まで送る」と傘に入れてくれた。