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体育祭が終わり、文化祭、中間テストに期末テスト。

日々は、めまぐるしく過ぎていった。


いつの間にやら、冬休みを迎えた。




やっと、行事から解放される、と呟くと、

「カップルの一大イベントが残ってるじゃん」

と、ミサキにどやされる。



「ああ、クリスマス?」

カップルの常識、というものに知識が疎いあたしでもそれくらいは分かる。



「今年はちょうど、冬休みがクリスマス当日からだもんね」

当のあたしよりもウキウキした様子で、で、何をするかは決めたの?などと、言っている。



「合宿なんだって。なんか、県代表に選ばれたかなんかで」

つい先日、申し訳なさそうに話していた屋良くんの顔を思い出す。



ええっ、と明らかに残念そうな顔を浮かべるミサキは、合宿の話を聞いている瞬間のあたしの表情よりずっと悲しそうだ。



「可愛いなあ、ミサキは」

表情が顔に出て、素直で女の子、って感じがする。



「もう、なに?急に。褒めても何も出ないよ」

これくらい、素直でかわいかったら、あたしも何かが違っていたのかもしれない。