「美波…怒ってんの?」
家に帰る途中。
信号で止まったときに言われる。
顔に出てたのかな?
「…べつに怒ってるわけじゃないけど、いいの」
「いいの、って何?」
悠ちゃんは、私があんな光景を見てたなんて知らないから。
そりゃわかんないよね。
「…鳴海さんって人、キレイな人だったね。同級生なんでしょ?」
「あぁ…うん。大学で同じグループだったんだ」
「なんか、ちょっと妬いちゃう」
「美波がそんなこと言うの、珍しいね?酔ってるの?」
「酔ってないも…っん…」
突然のキスに心が乱れる。
悠ちゃんの舌が、ざわめいた心を更にかきたてる。
「…でも、お酒飲んだでしょ?」
いたずらっぽく言う悠ちゃん。
平常心を保とうと、すこし乱れかけた服を整えて、座り直す。
…私は知ってるんだからね。
私っていう婚約者がいながら、本命の彼女もいただなんて。
わけわかんない。
私と結婚させてくれって言いに行ったくせに、なんで他に本命がいるの?
ずーっと同じ考えがぐるぐるまわる。
お酒のせいもあるかもしれないけど、考えがまとまらない。
家に帰る途中。
信号で止まったときに言われる。
顔に出てたのかな?
「…べつに怒ってるわけじゃないけど、いいの」
「いいの、って何?」
悠ちゃんは、私があんな光景を見てたなんて知らないから。
そりゃわかんないよね。
「…鳴海さんって人、キレイな人だったね。同級生なんでしょ?」
「あぁ…うん。大学で同じグループだったんだ」
「なんか、ちょっと妬いちゃう」
「美波がそんなこと言うの、珍しいね?酔ってるの?」
「酔ってないも…っん…」
突然のキスに心が乱れる。
悠ちゃんの舌が、ざわめいた心を更にかきたてる。
「…でも、お酒飲んだでしょ?」
いたずらっぽく言う悠ちゃん。
平常心を保とうと、すこし乱れかけた服を整えて、座り直す。
…私は知ってるんだからね。
私っていう婚約者がいながら、本命の彼女もいただなんて。
わけわかんない。
私と結婚させてくれって言いに行ったくせに、なんで他に本命がいるの?
ずーっと同じ考えがぐるぐるまわる。
お酒のせいもあるかもしれないけど、考えがまとまらない。