浩哉くんは、茅島家の長男。
もちろん、お医者さん。
今は、脳外科で有名な病院で、武者修行をしているらしい。
浩哉くんのことは昔からよく知っていたけど、歳がはなれているせいか、一緒に遊んだ記憶はない。
茅島3兄弟の中でも、いちばん冷静で、いつもみんなをまとめていた。
悠ちゃん曰く“次期院長に一番向いている人”なんだ。
浩哉くんは、
まだ結婚してない。
「お粥作ったけど、食べれそう?」
「悠ちゃんが作ったの?」
「美波ほど料理上手じゃないけど、米くらいは炊けるよ」
「ふふっ…目玉焼き上手に焼けるじゃない?あと、バーベキューと」
「それは料理っていう?」
余計なこと考えないように、わざと明るく振る舞う。
忘れてしまえばいい。
あんな夢、見なかったことにしてしまえば…
ダイニングテーブルに座りながら、いつになく真剣な悠ちゃんを見ていた。
「もう少しだけ待ってて」
「…ヤケドしないでね?」
「温め直してるだけだよ」
今、こんなに幸せなのに。
なんであんな夢…
「熱いから気をつけて」
「ありがとう」
湯気の上がるお粥をスプーンですくって、そっと口に入れれば、すこし甘いお米の味。
悠ちゃんみたい。
甘くて、温かい。
じーっと私を見てる悠ちゃん。
「おいしい」
「そう?ならよかった」
もちろん、お医者さん。
今は、脳外科で有名な病院で、武者修行をしているらしい。
浩哉くんのことは昔からよく知っていたけど、歳がはなれているせいか、一緒に遊んだ記憶はない。
茅島3兄弟の中でも、いちばん冷静で、いつもみんなをまとめていた。
悠ちゃん曰く“次期院長に一番向いている人”なんだ。
浩哉くんは、
まだ結婚してない。
「お粥作ったけど、食べれそう?」
「悠ちゃんが作ったの?」
「美波ほど料理上手じゃないけど、米くらいは炊けるよ」
「ふふっ…目玉焼き上手に焼けるじゃない?あと、バーベキューと」
「それは料理っていう?」
余計なこと考えないように、わざと明るく振る舞う。
忘れてしまえばいい。
あんな夢、見なかったことにしてしまえば…
ダイニングテーブルに座りながら、いつになく真剣な悠ちゃんを見ていた。
「もう少しだけ待ってて」
「…ヤケドしないでね?」
「温め直してるだけだよ」
今、こんなに幸せなのに。
なんであんな夢…
「熱いから気をつけて」
「ありがとう」
湯気の上がるお粥をスプーンですくって、そっと口に入れれば、すこし甘いお米の味。
悠ちゃんみたい。
甘くて、温かい。
じーっと私を見てる悠ちゃん。
「おいしい」
「そう?ならよかった」


