はっと目を覚ますと、現実。
なんだろう、今の夢…。
浩哉くんは、茅島家の長男。
次男の悠ちゃんとは3つ違い。
私とは7つ違う計算だ。
あの夢の中では、たぶん、浩哉くんは中学生くらいのはず。
あれは…確かな記憶なのかな?
ただの作られた夢?
しばらく考えたけど、全然思い出せないから仕方ない。
気持ちを落ち着かせるために、ベッドから降りてキッチンへむかう。
いつの間にか点滴も外されていたから、眠ってから相当時間が経っていた。
「よく眠れた?」
リビングでは、悠ちゃんが難しそうな本を開きながらパソコンに向かっていた。
「……うん」
これは現実。
悠ちゃんは私の婚約者だった。
だから結婚した。
それで合ってるよね?
まだ夢を引きずっているようで、頭の整理がつかない。
「はい、水。喉乾いたでしょ?」
「うん、ありがとう…」
コップを手渡してくれる、優しい人。
私の旦那様。
額に手を当てて、安心したように笑顔で言う。
「熱下がったみたいだな。汗かいてるから、着替えたほうがいいね」
「悠ちゃん…」
「うん、どうした?」
あの夢は、作られた夢だよね?
熱のせいで頭がおかしくなっちゃったんだよね?
混乱している頭を冷やすために、よく冷えた水を喉に流し込んだ。
私……
なんであんな夢見ちゃったんだろう?
なんだろう、今の夢…。
浩哉くんは、茅島家の長男。
次男の悠ちゃんとは3つ違い。
私とは7つ違う計算だ。
あの夢の中では、たぶん、浩哉くんは中学生くらいのはず。
あれは…確かな記憶なのかな?
ただの作られた夢?
しばらく考えたけど、全然思い出せないから仕方ない。
気持ちを落ち着かせるために、ベッドから降りてキッチンへむかう。
いつの間にか点滴も外されていたから、眠ってから相当時間が経っていた。
「よく眠れた?」
リビングでは、悠ちゃんが難しそうな本を開きながらパソコンに向かっていた。
「……うん」
これは現実。
悠ちゃんは私の婚約者だった。
だから結婚した。
それで合ってるよね?
まだ夢を引きずっているようで、頭の整理がつかない。
「はい、水。喉乾いたでしょ?」
「うん、ありがとう…」
コップを手渡してくれる、優しい人。
私の旦那様。
額に手を当てて、安心したように笑顔で言う。
「熱下がったみたいだな。汗かいてるから、着替えたほうがいいね」
「悠ちゃん…」
「うん、どうした?」
あの夢は、作られた夢だよね?
熱のせいで頭がおかしくなっちゃったんだよね?
混乱している頭を冷やすために、よく冷えた水を喉に流し込んだ。
私……
なんであんな夢見ちゃったんだろう?


