わたしの『じょそこさん』




案内された席にみんなか座るのと同時に ももちゃんが睦月くんを見ながら口を開いた。


「えっと。こちらがまこちゃんの、彼氏さん?」

「うん。彼氏ちゃんだよ」


ももちゃんの疑問に笑いながら答える。
睦月くんにはじめて会った2人の紹介すると、睦月くんも笑顔のままみんなの方を見た。


「はじめまして。 小日向睦月です。よく二人の話は聞いてる。
瀬菜ちゃんは久しぶりだよね。 まこがいつもお世話になってます。」


「……もう。 わざわざそんなこと言わなくていいのに」

「あははっ。 あ… そろそろ店込んでくる時間だし、もう戻るな。 じゃ、どうぞごゆっくり」

睦月くんはお店の時計を見ると少し拗ねている私の頭を撫でてから仕事に戻っていった。