灰色の恋



三年もの間に色々な色にしたのに、全く傷んでない。

張りのある艶やかな髪にも俺は惚れている。

全く柚奈は…。

ガシッ

「なっ…!」

誰かに肩を捕まれた。

「よっ!!」

後ろにいたのは、同級生であり彼女だった桜井 春(サクライ ハル)だった。

春は、俺の顔に自分の顔を近づけキスした。

「なに?」

周囲の目は冷ややかでそして俺は顔が暑い。

「もー!面白くない!」

春は、俺の手を握りながら歩く。

「どこ行く気?」

今は、春に構ってる場合じゃないんだけどな-。