「やぁ…ッン」

この状況を説明出来る人が居るなら、
早々に説明してほしい。



「やっぱり可愛いな…」



放課後の科学室。
アタシの上にいるのは、
礼くんではなく…
知らない男の人。
ネクタイの色を見ると
三年生だろうと思う。


「あ…いっ…や…」


こんなに弱々しく
涙を溜めて願っても
逆効果なのは自覚している。

でも、これが精一杯なのだ。


「…処女?」
少しニヤけた顔が頭から離れない。
気持ち悪い………


「やだやだっ……ん」
口の中に舌が入って来るのと一緒に、
指が、入って、ナカで暴れる。
水音が響く。

「ひぁ、あ、あっ、はぁっ」


頭の中はパニック。
ただひたすら声が出た。
それを止めようと、また
ディープキスをしてくる。

「んんっ!ん、ん〜っ!!」


苦しくて恥ずかしくて、気持ち悪いのに
感じてしまう自分が嫌だった。