僕は、この世に必要とされない人物だ。
5歳のとき、お母さんに僕は捨てられた。
「バイバイ」って言われながら捨てられた。
バイバイって言われると、僕は泣いた。体の何もかもを出し切るかのように泣いた。僕自身はそこまでしか覚えていない。
そして、今も僕は必要とされない人物だ。

―現在の僕―
僕は14歳になった。
中2になった今、僕が思う学校は“つまらない”の5文字だ。
僕はこのクラスに消してなじめていないわけでもない。
愛想笑いして過ごして生きている。
僕は母親に捨てられたため、父子家庭というとても苦しい環境で育っている。
父子家庭というのは名ばかりに、父は単身赴任で5年以上あっていない。仕送りを月に1回くれているが、あとは完全に放置している。僕は独りって思い知らされたような気さえする。