「崎原さん、ちょっといいかな?」
放課後帰る準備をしていると、知らない男の人に声をかけられた。
学年バッチを見ると
わたしと同じ1年生。
なんだろう…
「何ですか?」
「いや、ちょっとここじゃ言いにくいから…
ちょっと来てくれないかな?」
困ったように笑うその人は、なかなかのイケメン。
長身でスラッとしていて、無造作にセットされた茶色の柔らかそうな髪の毛。
この感じは……
たぶん告白かな?
高校に入って3度目くらいの呼び出し。
啓太と待ち合わせなのになぁー
時間を気にしながら、その人についていった。

