「じゃーなっ! 今日もがんばれよ?」 わたしの学校の数メートル手前で啓太とバイバイ。 「うん…、啓太も頑張ってね…」 いつもこの瞬間が寂しくて仕方ない。 「そ〜んな、悲しい顔すんなって! また帰り迎えくるから、なっ?」 「うん…」 「よしっ、じゃーなっ!」 頭をポンポンと叩いてから、自転車で一気に坂を下ってく啓太。 バイバイ…、後でね。 心の中でそう呟いて、啓太の背中を見送った。