土日はずっと朱雀さんの家にいた。



おばさんもおじさんも優しくて、お姉さんも本当のお姉さんのようだった。



弟くんもいた。



朱音(しおん)君。



まだ小学生で、テレビゲームに誘われた。



朱雀さんが笑って、結局一緒にやったらボロ負け。



みんなに笑われた。



行くとこがないなら、ここにいてええぞ。



おじさんは陽気な関西弁で言った。



お言葉に甘えようと思った。






私は月曜日、朱雀さんのバイクに乗って学校に行った。