着いたのは、人通りの少ない裏通り。 「朱雀さ…」 ギュ・ 「…え…」 暖かい。 「ほら。泣け。」 朱雀さんの声だ…。 また私は… 朱雀さんの翼の中にいるんだ…。 「今日で最後にしろ。だから思いっきり泣いて良い。」 朱雀さんは私の頭をなでながら言った。