「こちらでございます。お姫様♪」




ニコニコしながら桂馬さんが案内してくれた大きな扉の前。




「ここは…?」



「朱雀様から、貴方へ最高の贈り物が詰まっているお部屋でございます。」




不適な笑みを浮かべる桂馬さん。



そして、満足そうな朱雀さん。




「贈り物?」




私はイマイチ状況がつかめていない。




「ま、いいじゃん、入ろう。」




そう言って、私の手を握る朱雀さん。




コツ・





「夕空ちゃん。」




フワッ





桂馬さんが私の頭の上に何かのせた。