あの日の朱雀




「泣かないで。もう、俺は支えてあげられないからさ。」




そう言って、私の肩を掴んで反対を向かせた。




「前を見て。朱雀を信じて生きていくんだよ?」




背中から聞こえる震える声。




「はいっ…」



「あの公園に…朱雀を待たせてる。もう30分遅刻だ。」




え…?




「分かってたよ。もう、おしまいなのはね。」