「夕空ちゃんっ!こっちこっち!」



「ま…待って下さい…桂馬さんっ!!」







季節は巡り、あの人に出会った冬がやってきた。



私はあれから、ずっと謝り続けている。



一番大きな星に…




「ほら。凄くない?」



「わぁ…」




約半年間、隣にいてくれた桂馬さん。



いつも笑って、暖かい。



朱雀さんとは違う、大きな優しさのかたまり。




「キレイですね…」



「だろ?ここ、穴場なんだよ?」




冬のオリオン座が見たいと言った私。



すぐに桂馬さんは、かなえてくれた。




「ありがとうございます。桂馬さん。」




呼び方が変わった。



桂馬さん、って呼ぶようになった。