また、朱雀さんと過ごす休日がやってきた。



土曜日の朝。



私は早く目覚めた。



隣で寝る朱雀さんを起こさないように、静かに起き上がった。




「よいしょっ…」




家から持ち出した洋服を出して着替え、リビングに降りた。




ガチャ




「あら夕空ちゃん。おはよう。」




キッチンで野菜を切っているおばさん。




「おはようございます。おばさん。」




私は手を洗い、お手伝いしようとした。




「あらら!いいのよ夕空ちゃん。座ってて?」




私より少し背の低いおばさんは、困ったように笑った。




「いえ、お手伝いさせてください。」




そう言うと、おばさんは「じゃあ…」と言って卵を渡した。